「給湯器の交換」と「浴室暖房乾燥機の交換」は別物!同時に交換するメリットは?
「給湯器の交換」と「浴室暖房乾燥機の交換」について、同じガス機器ということもあってか、「給湯器を交換する際は、浴室暖房乾燥機も交換されるもの」と、思っている人もおられるかもしれません。
しかし、「給湯器の交換」と「浴室暖房乾燥機の交換」は全くの別物です。
よって、給湯器の交換と同時に、必ずしも浴室暖房乾燥機を交換する必要はありません。
ただ、給湯器の交換と浴室暖房乾燥機の交換を、同時に行うことには、相応のメリットがあります。
今回の記事では、給湯器の交換と浴室暖房乾燥機の交換を同時に行うメリットについて、主に解説していきます。
なお、「浴室暖房乾燥機」という呼び名についてですが、メーカーにより正式名称が異なり、「浴室換気乾燥暖房機」としているメーカーもあります。
今回は『リンナイ』の正式名称であり、一般的にも広まっている「浴室暖房乾燥機」という呼び方で、説明を進めていきます。
「給湯器の交換」と「浴室暖房乾燥機の交換」は別物!
先にも述べたように、給湯器の交換と浴室暖房乾燥機の交換は、別物です。
「給湯器を交換すると、浴室暖房乾燥機も新しくしてもらえる」といったことはないので注意しましょう。
給湯器と浴室暖房乾燥機は同時に交換を行う必要はなく、それぞれのタイミングで、それぞれの機器を交換することができます。
ただ、2つの機器は耐用年数が近く(ともに約10年)、新築後初めての交換の場合や、前回の交換が同時だった場合は、給湯器の替え時=浴室暖房乾燥機の替え時でもあります。
どちらかの機器を交換する際は、もう一方の機器も交換することを検討してみてもよいでしょう。
<POINT>給湯器と浴室暖房乾燥機、メーカーを揃えるほうがいい?
給湯器と浴室暖房乾燥機は、メーカーを揃えるほうがいいです。
現状取り付けられているものが、そのようになっていることも多いと思いますが、たとえば『リンナイ』の給湯器を使うのであれば、『リンナイ』の浴室暖房乾燥機を使うことにすると、2つの機器を適切に使えます(=相性が良い)。
給湯器・浴室暖房乾燥機の機種選びに悩んだら、ひとまず「既存のものと同一メーカーの後継機種」を検討するとよいでしょう。
給湯器を交換するにあたって、「浴室暖房乾燥機もこのまま使い続けます」と業者に伝えておけば、将来的にも対応できそうな機種を、業者がうまく選んでくれます。
「給湯器の交換」と「浴室暖房乾燥機の交換」を同時に行うメリット
給湯器の交換と、浴室暖房乾燥機の交換を同時に行うメリットは、別々のタイミングで工事を行う場合よりも、工事費用が安く済むことにあります。
「どのくらい安くなるのか?」は、見積りを取らないと正確に分かりませんが、安くなる場合が多いです。
また別々に工事を行う場合は、それぞれの工事で立会いをする必要がありますが、同時に工事を行う場合は、立会いが1回で済みます。
給湯器の交換工事と浴室暖房乾燥機の交換工事は、合わせて1日で完了することが多いです。
当社の場合は給湯器と同時に浴室暖房乾燥機の交換工事を行っていただくと、通常給湯器に適用される『あんしん保証サービス』が浴室暖房乾燥機にも適用されます。
先に給湯器を交換して、後から新規で浴室暖房乾燥機を付けるケースについて
先に給湯器を交換して、後から浴室暖房乾燥機を新規で取付けるケースもあります。
実際のところ、給湯器の本体価格の差額が大きいため、浴室暖房乾燥機に対応した給湯器をあらかじめ取付けておくというケースはほとんどありません。
よって多くのケースでは、暖房専用機を新たに取付けることになると思います。
ただしこれは、戸建住宅でないと実施することができません。
上記の都合を加味して、費用もなるべく抑えるという考え方でいくと、「将来的に」ではなく、給湯器の交換と「同時に」、浴室暖房乾燥機を新規で取付けることをオススメします。
浴室暖房乾燥機を新規で取付けるために、どんな工事を行う?
戸建住宅の場合は、浴室のタイプにもよりますが、温水配管や排気のための壁貫通の穴を開ける工事が必要になります。
集合住宅の場合は、フルリフォームをすることが前提でないと、浴室暖房乾燥機を取付けることは難しいです。
「温水配管の経路が確保できるのか?」などの検討が必要で、どうしても配管を通せない可能性もあります。
ガス式の浴室暖房乾燥機よりも、少しハードルが低くなるのが、電気式の浴室暖房乾燥機です。
システムバスの交換が必要になるケースもあり、電気工事も必要ですが、配管工事は不要です。
浴室暖房乾燥機を取付けられない給湯器はある?
先の内容と少し重複しますが、基本的に浴室暖房乾燥機は、暖房機能付きの給湯器が必須です。
つまり、暖房機能がない給湯器の場合は、浴室暖房乾燥機の取付けができません。
既存の給湯器に暖房機能がなく、浴室暖房乾燥機を取付けたい場合は、
- 暖房機能付きの給湯器に交換する
- 暖房専用機を追加で取付ける
- 電気式の浴室暖房乾燥機を採用する
上記3つの選択肢の中から、1つを選ぶことになります。
【参考】浴室暖房乾燥機を使わない場合の給湯器選び
ここまで、浴室暖房乾燥機を使い続ける場合について解説してきました。
最後に、「今回の給湯器交換を機に、浴室暖房乾燥機を使わない場合」の給湯器選びについて解説します。
この場合、「浴室暖房乾燥機に対応する既存の給湯器」を、「暖房機能を有しない給湯器」に変えるという選択になります。
暖房機能を有しない給湯器に交換する最大のメリットは、コスト面です。
「他の機能が同等である」と仮定した場合、基本的には浴室暖房乾燥機に対応している給湯器よりも、暖房機能を有しない給湯器のほうが、イニシャルコスト(設置費用)が安く済みます。
なお、「どれくらい安くなるのか?」ということですが、給湯器の号数や機能によってかなり変わるため、一概に示すことは難しいです。
「機種によって10万円程度安くなる場合がある」と、捉えておくとよいでしょう。
まとめ
以上、給湯器の交換と、浴室暖房乾燥機の交換を同時に行うメリットや、浴室暖房乾燥機を新規で取付けるケースについて知っておきたいことなどを、解説しました。
費用を安く抑えるため、そして立会いの回数を減らすためには、給湯器交換・浴室暖房乾燥機交換を同時に行うことがオススメです。
当社の場合、給湯器・浴室暖房乾燥機の交換を同時に行うことによって、2つとも『あんしん保証サービス』が適用されます。
『あんしん保証サービス』とは、ガス給湯器は最大10年(非BL品は7年)、ガスビルトインコンロは最大8年、据置コンロは最大6年、期間中何度でも無料で修理を行うサービスです。