給湯器の号数の選び方!号数を大きくするほうがいいケースと小さくするほうがいいケース
給湯器には、給湯器の能力を表す数値、「号数」というものがあります。
家族構成やライフスタイルに合わせて、最適な号数の給湯器を選ぶことで、快適な生活を送ることができます。
今回の記事では、給湯器の買換えを検討している方に向け、給湯器の号数の選び方について解説します。
- 給湯器の号数を大きくした方がいい?
- 給湯器の号数を小さくした方がいい?
- それとも、今のままでいい?
とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも、給湯器の号数とは?
給湯器の号数とは、給湯能力を数値で表したものです。
具体的には、「1分間に水温が+25℃のお湯をどれだけの量(L:リットル)出すことができるか」を表した数値となります。
号数は都市ガス・プロパンガスを問わず、ガス給湯器全般に設定されており、家庭用の給湯器としては、16号・20号・24号が主な号数です。
号数の数字が大きいほど、お湯を作る能力が高く、たくさんのお湯を使うことができます。
給湯器の号数は本体価格にも影響し、基本的に号数が大きいほど、本体価格が高くなります。
家族の人数・ライフスタイルに合った号数の給湯器を選ぶことがオススメです。
「今の給湯器の号数」を調べる方法
まずは、今お使いの給湯器の号数を、調べてみましょう。
給湯器の号数は、給湯器の品番(型式)から確認できます。
以下の例のように、頭のアルファベットの次の数字が号数となります。
- 16号:GT-168AW・RUF-1600PW・RUF-A1610SAW・TP-SQ166B-1
- 20号:GT-2027SAWX・RUF-2006SAW・GTH-2034AWXD・FH-20AWD
- 24号:GTH-2417AWX・RUF-V2400SAT-1・GT-2427SAWX-T-1
※主要ガス機器メーカー ノーリツ、リンナイ、パロマの品番を掲載
現在使用中の給湯器の号数が判明すれば、現在のお湯の使い勝手によって、号数変更を検討することが可能です。
給湯器の号数の選び方(最適な号数の目安)
現在使用中の給湯器で、使えるお湯の量について特に不自由がないのであれば、同じ号数(20号であれば、20号)を選ぶことをオススメします。
16号がオススメの人
16号の給湯器は1~2人家族の場合や、1度に複数の箇所でお湯を使わないライフスタイルの方にオススメです。
20号がオススメの人
20号の給湯器は、2~3人家族の場合にオススメです。
キッチンと浴室など、2箇所程度でお湯を使うパワーがあります。
※条件:冬場水温5℃のとき、シャワー40℃で12L/分、台所40℃で5L/分の場合
24号がオススメの人
24号の給湯器は、4人以上の家族の場合にオススメです。
3箇所程度でお湯を使うパワーがあり、冬場にたくさんお湯を出したい場合にも対応できます。
※条件:冬場水温5℃のとき、シャワー40℃で12L/分、台所40℃で5L/分の場合
給湯器の号数を大きくするほうがいいケースと、それにかかる費用
たとえば「これまでは3人家族だったけれど、4人家族になってお湯を同時に使うことが多くなった」というケースでは、給湯器の号数アップを検討するとよいでしょう。
給湯器の号数をアップする場合の販売価格は、給湯器の号数を変えない場合と比較して、
- 16号⇒24号へのアップで+3万円程度増額
- 20号⇒24号へのアップで+1.5万円程度増額
上記はあくまでも参考価格で、給湯器の機能を増やすとさらに費用は高くなります。
給湯器の号数を大きくする場合の注意点
- ガスメーターの能力を確認する
- マンションにお住まいの場合、規約を確認する
給湯器の号数を大きくしたい場合、上記2つの注意点があります。
【1】ガスメーターの能力を確認する
給湯器の号数アップをするためには、ガスメーターの能力の確認が必要です。
※給湯器の交換にあたって業者が行う確認ですので、ご自身で確認しないといけないということはありません。
給湯器と同様にガスメーターにも能力があり、2.5号・4号・6号・8号と種類があります。
一般的な家庭では、4号あるいは6号のガスメーターを使用していることが多いです。
16号給湯器・20号給湯器であれば、4号のガスメーターで使用ができます。
しかし24号給湯器を使用する場合は、6号以上のガスメーターでなくてはいけません。
そのため、16号給湯器から24号給湯器、あるいは20号給湯器から24号給湯器に号数アップする場合は、あわせてガスメーターを交換するケースがあります。
基本的に、ガスメーターの交換に伴う費用は発生しません。
【2】マンションにお住まいの場合、規約を確認する
マンションの場合、マンション全体のガス供給量などの関係で、マンションの規約によって、給湯器の号数アップが禁止されていることがあります。
マンションにお住まいで給湯器の号数アップを検討する際は、必ず事前に、マンション管理組合や管理会社に確認をとってください。
給湯器の号数を小さくするほうがいいケースと、それにかかる費用
たとえば「これまでは4人家族だったけれど、子どもが独立して2人家族になり、お湯の利用頻度が減った」というケースでは、給湯器の号数ダウンを検討するとよいでしょう。
給湯器の号数をダウンする場合は、給湯器の号数を変えない場合と比較して、24号⇒16号へのダウンで-3万円、24号⇒20号へのダウンで1.5万円程度、初期費用を抑えることができます。
給湯器の号数を変更した事例(24号⇒20号)
当社『東急でんき&ガス サポート』にも、給湯器の号数を変更した事例があります。
神奈川県横浜市のとあるお宅では、11~12年使用した給湯器を交換するにあたって、24号から20号に号数をダウンしました。
号数ダウンを提案したのは、現在ご夫婦2人でお住まいで、20号のパワーでも十分快適に生活できると判断したためです。
大きいサイズよりも小さいサイズのほうが、給湯器の本体価格が安いため、工事総額を安く抑えることができました。
<詳しくはコチラ>
⇒ 11~12年使用のガス給湯器を交換|号数を24号から20号に小さく 神奈川県横浜市
まとめ
以上、給湯器の号数の選び方(号数を大きくするほうがいいケース・号数を小さくするほうがいいケース)について、お伝えしました。
- 16号:1~2人家族の場合や、1度に複数の箇所でお湯を使わないライフスタイルの方にオススメ
- 20号:2人家族~3人家族の場合や、2箇所程度でお湯を使うライフスタイルの方にオススメ
- 24号:4人以上の家族の場合や、3箇所程度でお湯を使うライフスタイルの方にオススメ
※条件:冬場水温5℃のとき、シャワー40℃で12L/分、台所40℃で5L/分の場合
単純な家族の人数だけでなく、「自分の家庭でどのくらいお湯を使うか?(冬場を基準に)」という視点で、給湯器の号数を選ぶとなおよいです。