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2024/10/23

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?

「給湯器が点火しない!」と、お困りではありませんか?

給湯器が点火しないと、お湯が出なくなったり追焚きができなかったりと、困る場面がたくさんあります。

給湯器が点火しない原因には、給湯器の故障のほか、ガスメーターでガス遮断が起きている、給湯器の給水栓が閉まっているなど、様々なものがあります。

パターンによっては、自分で簡単に対処することが可能です。

この記事では、“実際によくある”給湯器が点火しない原因と対処方法、そして給湯器が故障して点火しない場合の「修理」と「交換」について、解説していきます。

実際によくある!給湯器が点火しない原因と対処方法

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?
  1. 給湯器が故障している
  2. ガスメーターでガス遮断が起きている
  3. 給湯器の給水栓が閉まっている
  4. 給湯器内部もしくは分電盤のブレーカーが落ちている

以下では、当社『東急でんき&ガス サポート』がお客さまのお宅に伺って確認した、実際によくある給湯器が点火しない原因と、それぞれの対処方法について解説します。

なお、給湯器をお使いの方の中には、「給湯器が点火しているかどうか判断できない」という人もいると思います。

「給湯器が点火しているか・点火していないか」は、燃焼ランプを見ることで確認できます。

給湯器の燃焼ランプは、給湯器のリモコンパネルに表示されます。

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?

燃焼ランプが点灯している場合は、給湯器は正常に燃焼しており、お湯が適切に供給されていることを示します。

逆に燃焼ランプが消えている場合は、燃焼が停止しているか、何らかの問題が発生している可能性があります。

【1】給湯器が故障している

給湯器が点火しない原因でもっとも多いのは、給湯器の故障(エラー)です。
故障にもいくつかのパターンがあって、今回はよくあるものを3つピックアップします。

  • Aパターン:点火装置の故障
  • Bパターン:燃焼バーナーの劣化
  • Cパターン:ガス電磁弁の開不良

【Aパターン】点火装置の故障

給湯器には、ガスに着火するための「イグナイター」という、点火装置の役割を担う部品が搭載されています。

このイグナイターに不具合があると、うまく火花が飛ばずに給湯器が点火しないことがあります。

イグナイターの不具合の内容は、イグナイターの電極の経年劣化、イグナイターを制御する基盤の経年劣化などです。

エラー番号は「111」などです。

【Bパターン】燃焼バーナーの劣化

給湯器には、「燃焼バーナー(ガスを燃焼させる部分)」があります。

燃焼バーナーの劣化が進み、ガスと空気の燃焼バランスが崩れると、センサーに正しく炎が当たらず、正しく炎を検知しないことがあります。

上記の場合、センサーは「火が点いていない」と誤認し、エラーが出てしまいます。

エラー番号は「111」「121」などです。

【Cパターン】ガス電磁弁の開不良

給湯器の中には、「ガス電磁弁」という部品があります。

ガス電磁弁の劣化が進むとガス弁が開かず、燃焼バーナーにガスが流れませんので、給湯器は点火しません。

エラー番号は「111」などです。

<対処方法>修理業者による部品交換

  • Aパターン:点火装置の故障
  • Bパターン:燃焼バーナーの劣化
  • Cパターン:ガス電磁弁の開不良

いずれの場合も、修理業者による部品交換が必要です。

詳しくは後述しますが、給湯器を長く使っている場合(10年以上)は、故障している部品が製造中止になっていることもあります。

また部品が入手できる場合でも、1つの故障を直してもまたすぐに別の部分が故障する確率が高いため、給湯器本体の交換をオススメしています。

【2】ガスメーターでガス遮断が起きている

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?

強い地震があったり、長時間のガスの使用があったりすると、安全のためガスメーターが自動でガスを遮断し、給湯器が点火しません。

ガスメーターは、震度5相当以上の揺れでガスが遮断される設計になっていますが、ガスメーターに物が当たるだけでも、安全装置が働いてガスが遮断されることがあります。

また、長時間使用でガスが遮断される(=火が点かなくなる)目安は、ガスコンロの場合は約2~4時間、お湯の場合は約30~60分です。

エラーコードは、コンロは「00」、給湯器は「011」などです。

<対処方法>ガスメーター復帰操作の実施

以下の手順で、ガスメーターの復帰操作を行ってください。

なお、ガス漏れの疑いがありますので、ガス臭くないか十分確認してください。
もしもガス臭いときは、復帰の操作をせず、ガス事業者へ連絡してください。

  1. 運転スイッチを切り、屋外の機器を含めてすべてのガス機器を止めてください。
    使っていないガス栓も閉まっていることを確認してください。
    この時、メーターガス栓は閉めないでください。
  2. 復帰ボタンのキャップを手で左に回し、キャップを外してください。
    復帰ボタンを奥までしっかり押して、表示ランプが点灯したらゆっくり手を離します。
    復帰ボタンが元に戻り、赤ランプが再点滅します。
  3. その後、キャップを元に戻し約3分間お待ちください。
    この間ガス漏れがないか確認していますので、ガスを使わないでください。
  4. 約3分経過後に、再度ガスメーターを確認して、赤ランプの点滅が消えていれば、ガスが使えます。

【3】給湯器の給水栓が閉まっている

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?

何らかの原因で、給湯器の給水栓が閉まっている場合も、給湯器は点火しません。
給湯器の給水栓は、一般的に給湯器本体の下に設置されています。

レバータイプの給水栓では、物や人が当たった拍子に、給水栓が閉まってしまうことがあります。

この場合、エラーコードは表示されません。
また、水栓のお湯側からはお湯も水も出ません。

<対処方法>給水栓を開ける

他に故障がない場合、給水栓を開ければ、再び給湯器は使えるようになります。

閉まる方向と逆方向(反時計回り)にレバー・バルブを回せば、給水栓は開きます。

【4】給湯器内部もしくは分電盤のブレーカーが落ちている

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?

給湯器内部、もしくは分電盤のブレーカーが落ちていると、給湯器は点火しません。

ブレーカーは電気の流れを遮断する装置で、漏電を検知すると自動的に作動して事故を防ぐようになっています。

給湯器の電源が落ちている状態なので、表示されるエラーコードはありません。

<対処方法>ブレーカーをONにする

まずは宅内分電盤のブレーカーを入れ直してみましょう。

落ちたブレーカーを入れ直して正常に作動すれば、単なる誤作動の可能性が高いですが、入れ直してもすぐに落ちてしまう場合は、漏電している可能性が高いと考えたほうがよいでしょう。

給湯器内部で漏電が起きている場合は、部品交換などの修理が必要です。
給湯器内部のブレーカーを触ることは危険なので、修理業者に作業を任せましょう。

その他の給湯器が点火しない原因

上記以外にも、給湯器が点火しない原因はあります。

例えば以下のような原因です。

  • 豪雨により給湯器内部に水気が流入
    ⇒ 乾くのを待てば使えるようになる。ドライヤーは使わない(後述)。
  • 夏場、お湯の設定温度を低くしているとき、水温と設定温度の差が少ないことがある(水道水の温度が夏の暑さで高くなっている)
    ⇒ この場合に給湯器が点火しないことがあるが、故障ではない。

給湯器が点火しない時にやってはいけないこと

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?
  1. 給湯器を分解しない
  2. 点火装置をドライヤーで乾かさない

給湯器が点火しない時に、やってはいけないことが2つあります。

【1】給湯器を分解しない

まず、給湯器を自分で分解してはいけません。

給湯器の分解・修理・交換は、専門的な資格と知識を持っている人しか行うことができず、素人が見様見真似で手を出すことは非常に危険です。

仮に自分で給湯器を分解した場合、思わぬ事故や故障に繋がるおそれがあります。

【2】点火装置をドライヤーで乾かさない

給湯器内部が濡れていたり、水を供給する配管の凍結が疑われたりする場合は、自然乾燥を待ってから運転する必要があります。

これを急ぐあまりにドライヤーで加熱すると、熱の影響で、配線や部品が溶解し、破損する恐れがあるため、ドライヤーなどで加熱してはいけません。

給湯器が故障して点火しない時は「修理」or「交換」を依頼しよう

給湯器が点火しない!よくある4つの原因と対処方法は?故障していたら修理それとも交換?

ガスメーターを復帰させたり、ブレーカーを入れ直したりといったことは自分でできますが、やはり基本的に給湯器の不具合は、修理業者に相談することになります。

たとえば点火したり・点火しなかったりといった状況が続く場合、ついつい修理や交換を先延ばしにしてしまいがちですが、対処が遅れると、

  • 故障範囲が拡大し、修理費用が高額になる
  • CO(一酸化炭素)の発生や異常着火など、思わぬ事故やトラブルが発生する

上記の可能性があるため、なるべく早く相談することをオススメします。

給湯器が故障していることが分かった場合に悩むのは、「修理で済む故障なのか?それとも本体を交換する(買換えする)ほうがいい故障なのか?」という点です。

記事の最初のほうでも述べたように、経年劣化が進んでいる(取付けから10年以上経っている)給湯器は、修理用の部品がある場合でも修理金額が高額になりやすく、一旦直ったとしても今後の故障リスクが高いため、交換するほうが安心です。

給湯器の「修理」と「交換」、どちらにするべきか悩んでいる場合は、専門業者に「修理」と「交換」両方の見積もりを依頼するとよいでしょう。

「修理」の金額と「交換」の金額に大きな差がなければ、「交換」を選ぶことをオススメします。

<関連コラム>
⇒ ガス給湯器が故障する前に知っておきたい!よくある不具合と修理か交換の判断

⇒ ガス給湯器の修理が交換よりも適しているケースは?修理にかかる費用・時間も解説

まとめ

以上、実際によくある給湯器が点火しない原因・対処方法、給湯器が点火しない場合にやってはいけないこと、給湯器の「修理」と「交換」について、解説しました。

故障でないケースでは自分で対処できることも多いですが、給湯器の故障(エラー)の場合は、業者に頼まないと解決できないことがほとんどです。

特に点火したり点火しなかったりする給湯器は、ついつい放置しがちですが、対処が遅れると修理費用が高額になったり、予期せぬトラブルが起こったりします。

調子が悪い給湯器は放置せず、早めの修理・交換を行うことをオススメします。

給湯器が点火しない問題を解決するなら『東急でんき&ガス サポート』にご相談ください。

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