ガス給湯器の修理が交換よりも適しているケースは?修理にかかる費用・時間も解説
ガス給湯器は、給湯器本体でなく配線や配管に問題がある場合や、購入から8年未満しか経っていない場合などにおいて、交換よりも修理が適しているケースが多くあります。
今回の記事では、
- 最近ガス給湯器の調子が悪い
- 購入してあまり年数が経っていないガス給湯器なので、交換ではなく修理をしたい
とお悩みの方に向け、ガス給湯器の修理に関するお役立ち情報を、お伝えします。
「ガス給湯器の修理」が交換よりも適している4つのケース
- 修理費用が安価な場合
- 給湯器本体以外が原因で不調になっている場合
- 保証期間内の場合
- 購入から8年未満の場合
上記が、ガス給湯器の交換よりも、修理が適していると思われる4つのケースです。
以下で詳しく、解説していきます。
【1】修理費用が安価な場合
ガス給湯器に何らかの不調がある場合は、修理と交換の両方の見積りを依頼するとよいでしょう。
2つの見積りを比較して、明らかに修理のほうが安価であるなら、「交換よりも修理が妥当である」といえます。
逆に、ガス給湯器が古く劣化が深刻な場合は、修理と交換の費用の差はさほどなくなり、修理よりも交換が妥当になります。
【2】給湯器本体以外が原因で不調になっている場合
ガス給湯器は、給湯器本体以外の何かが原因で、不調になることがあります。
- 配線の不具合(配線が外れている・断線している など)
- 配管の不具合(凍結による破損・破裂 など)
- パッキンなど機器接続部からの水漏れ
- 給水フィルターの詰まり
上記のような場合は、給湯器を交換する必要はなく、比較的簡単(=安価)な修理によって、給湯器の機能を回復させることができます。
【3】保証期間内の場合
ガス給湯器には、メーカーによる保証期間というものがあります。
ガス給湯器のメーカー保証期間は、1~2年です。
この期間内にガス給湯器が故障した場合、多くの場合は無償で修理してもらえます。
また、ガス給湯器の販売店によっては、販売店独自の延長保証制度がある場合もあります。
ガス給湯器の購入時にもらった保証書などを、確認してみてください。
【4】購入から8年未満の場合
ガス給湯器の購入から8年未満の場合、目立った経年劣化はないことが多いです。
部分的な交換・修理で済むことが大半なため、交換ではなく、修理を選択するとよいでしょう。
ガス給湯器の修理は、どんな作業を行う?
以下では、よくあるガス給湯器の不調の症状と、それに対して「どのような修理を行ったのか?」ということを紹介します。
【ケース1】ガス給湯器から水漏れしている
「ガス給湯器から水漏れしている」とお問合せをいただき、調査に伺ったところ、原因は熱交換器(温められた配管の熱を水に移動させてお湯を作るための部品)からの水漏れでした。
熱交換器および浸水部品の交換を行い、修理は完了、ガス給湯器の水漏れは無事におさまりました。
【ケース2】リモコンの電源が入らない
「ガス給湯器のリモコンの電源が入らない」とお問合せをいただきました。
調査の結果、リモコン本体もしくは配線の故障、加えて基盤の故障があると判断しました。
リモコンの交換(配線も込み)・基盤の交換を行って、リモコンの電源は無事に入るようになりました。
【ケース3】リモコンにエラー表示がある
「リモコンにエラーが表示されている」とお問合せをいただきました。
エラーの表示に適した部品の交換(手直しで済む場合もあります)を行い、無事にエラーは解決できました。
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【ケース4】お湯が出ない(燃焼ランプが点かない)
「(給湯器の電源は入っているけど)お湯が出ない」とお問合せをいただき、調査に伺ったところ、センサーが故障していることが判明しました。
水量センサーおよびサーミスタ(温度を検知するためのセンサー)の交換を行い、無事にお湯が出るようになりました。
ガス給湯器の修理はどこに依頼する?
ガス給湯器の調子が悪くなったら、お住まいが賃貸の場合は、まず大家さんや管理会社に問合せましょう。
大家さん・管理会社が、修理業者の手配を行ってくれて、修理費用も負担してくれる場合があります。
持家の場合は、自分で修理業者を手配する必要があります。
まずは、家の中に給湯器を買った時の保証書がないかを探して、あれば「保証期間」を確認してください。
メーカー保証期間内かつ、通常の使用状況下で発生した故障であれば、メーカーに無償で修理してもらえるため、まずはメーカーに問合せましょう。
メーカーの保証期間を過ぎている場合は、有償修理になることが大半です。
なお、ガス給湯器の修理には専門的な知識、技術が必要なので、絶対に自分では修理しないでください。
当社東急でんき&ガス サポートでも、ガス給湯器の修理・交換を実施しております。
ガス給湯器のことでお困りでしたら、お気軽にお電話またはメールフォームより、ご相談ください。
ガス給湯器の修理にかかる費用
メーカーの保証期間を過ぎていて、有償修理になる場合の、ガス給湯器の修理の費用の目安は、以下の通りです。
- 電装系(電源基盤・配線など)の修理の場合
⇒ 5,000円~50,000円 程度 - 燃焼系(バーナー・ガス電磁弁など)の修理の場合
⇒ 10,000円~35,000円 程度 - 水量制御系(水量センサー・調整装置など)の修理の場合
⇒ 10,000円~40,000円 程度 - 安全装置系(立消え・過熱防止装置など)の修理の場合
⇒ 5,000円~60,000円 程度 - 給湯器の点検
⇒ 7,000円~20,000円 程度
修理にかかる費用の内訳は、出張費+部品代+技術料です。
先に挙げたように、どこが壊れているかによって、修理にかかる費用は前後しますが、「5,000円~60,000円」はかかると見積もっておくとよいでしょう。
ガス給湯器の修理にかかる時間
- ガス給湯器から水漏れしている場合
⇒ 1~3時間 - リモコンの電源が入らない場合
⇒ 0.5~1.5時間 - リモコンにエラー表示がある場合
⇒ 最長3時間 - お湯にならない場合
⇒ 0.5~1.5時間
上記のように、故障の状況によって、ガス給湯器の修理にかかる時間は前後します。
ざっくりと、「0.5~3時間はかかる」と見積もっておくとよいでしょう。
問合せ~修理までにかかる日数
当社の場合、15時までにお問合せをいただければ、当日訪問できることが多いです。
修理に必要な交換部品の在庫があれば、それを持って訪問するため、当日に修理が完了することが多いです。
ただし実際のところは、部品の取寄せが必要になるケースも多いです。
その場合、初回訪問日+3~5日が、修理完了までの目安になります。
つまり、「問合せをしてから3~5日以内には、ガス給湯器の修理ができる」と、考えておくのがよいです。
まとめ
以上、ガス給湯器の交換よりも修理が適しているケースや、修理の内容、修理にかかる費用・時間について、お伝えしました。
お使いの給湯器に異変を感じたら、早めに販売店などに相談することをオススメします。
相談が早ければ早いほど、機器の故障が深刻ではなく、簡単な交換工事・手直しなどで済む可能性が高くなり、工事にかかる費用が安くなるかもしれないからです。
なお、購入から10年以上が経っているガス給湯器については、故障箇所“以外”の経年劣化が進んでいます。
「故障したところを修理しても、またすぐに別の箇所が故障する」という事態が頻発しますので、修理ではなく交換(買換え)がオススメです。
また、ガス給湯器の部品には、「保有期間」というものがあります。
保有期間はメーカーによって異なりますが、一般的に“当該機種の生産終了から10年程度”です。
これを過ぎると修理用の部品が用意できないことがあり、修理ではなく交換になるケースが多いです。
当社は、ガス給湯器をはじめとするガス機器の修理のご依頼を承っています。
お使いのガス給湯器について、お困りのことがあればお気軽にお問合せください。