なぜガスコンロの電池交換は必要なのか?交換しても火がつかない場合にやるべきことも紹介
現在多くのガスコンロには、電池が使われていることはご存知でしょうか?
ガスコンロに電池が使われていることを知っているという方の中でも、「どこに電池が取付けられているのか分からない」「そもそもなぜ電池交換をしないといけないのか分からない」という方は多くおられます。
そこで今回は、
- なぜ、ガスコンロには電池が使われているのか?
- ガスコンロの電池を交換しても火がつかない場合はどうする?
といった内容を、解説していきます。
ガスコンロの電池交換についてよくある質問についても、回答します。
なぜ、ガスコンロには電池が使われているのか
- ガスに点火するため
- 安全装置のセンサーを作動させるため
上記の理由のために、ガスコンロには電池が使われています。
ガスコンロは、火花によって点火しています。
その火花は、電池の力で起こす仕組みになっています。
また現在多くのガスコンロは、安全装置が作動すると火を小さくしたり、消したりする仕組みになっています。
電池が切れると安全装置のセンサーが正しく作動しないため、火がつかなかったり、ついても火を保持できなかったりします。
安全装置のセンサーは、安全にガスコンロを使用するために必要な機能で、炎が適切に出ているか・鍋底やグリル庫内の温度が高すぎないかを感知します。
ガスコンロの電池交換についてよくある質問
- ガスコンロの電池を取付ける場所はどこ?
- ガスコンロの電池交換の頻度はどれくらい?
- ガスコンロの電池のサイズと数は?
- ガスコンロの電池の種類は?
- ガスコンロの電池を交換するまでの間、ライターなどで着火してもいい?
- ガスコンロが点火しづらい場合、何度も点火を試みても問題ない?
上記は、ガスコンロの電池交換について、よくある質問です。
以下でそれぞれの質問に回答していきます。
【Q1】ガスコンロの電池を取付ける場所はどこ?
<ビルトインガスコンロの場合>
ビルトインガスコンロの場合は、操作パネルの左右部分などに開閉式のカバーがあり、そこを開けると内部に電池が取付けられています。
カバーを開いて電池を交換してください。
<据置き型のガスコンロの場合>
据置き型のガスコンロ(ガステーブル)の場合は、コンロ前面の下部分や火力を調節するツマミの左右部分に、電池を取付けるスペースがあります。
ケースのカバーを開くための突起や爪をひっかける窪みがあるので、カバーを開いて電池を交換してください。
<埋込み型のガスコンロ(グリルなし)の場合>
ワンルームマンションのように、キッチンスペースが狭い物件に採用されることが多いのが、グリルがない埋込み型のガスコンロです。
ガスバーナーだけの非常にシンプルな造りになっているため、一見すると電池ケースが見当たりません。
このタイプのガスコンロの場合は、コンロの下にある収納スペースの扉を開けて、ガスコンロの裏側を確認してみてください。
そこに電池ケースがあるので、この部分から電池を交換します。
ガスコンロ裏面を見たけど分からない場合は、ガスコンロの取扱説明書を確認してみましょう。
取扱説明書が手元にない場合は、メーカー名と型番でネット検索をすると、取扱説明書を見ることができる場合があります。
【Q2】ガスコンロの電池交換の頻度はどれくらい?
ガスコンロの電池交換の頻度は、1年に1回が目安です。
ガスコンロのタイプや使い方、使用頻度によって、電池の消耗スピードは前後します。
また、製造から時間が経っている電池(電池に記載の使用推奨期限を過ぎているなど)は、未使用でも放電が進んでおり、電池残量が減っている可能性が高いです。
そうした電池の場合、目安の1年よりも早く交換しないといけないかもしれません。
なお、電池交換をお知らせする「サイン機能」が搭載されているガスコンロをお使いの場合は、サインの点灯が、電池交換の目安になります。
サインが点灯したからといって、すぐにガスコンロが使えなくなるわけではありませんが、早めの電池交換をすることがおすすめです。
【Q3】ガスコンロの電池のサイズと数は?
ガスコンロの電池のサイズは、「単一」形を「2本」使うことが一般的ですが、実際に電池ケースのフタを開けて確認してみると確実でしょう。
なお、古い乾電池と新しい乾電池を混ぜて使用すると、電池の寿命が短くなってしまう可能性があります。
電池交換をする際は、すべて新しい電池に交換しましょう。
【Q4】ガスコンロの電池の種類は?
ガスコンロに使用できる電池には、「アルカリ乾電池」と「マンガン乾電池」の2種類あります。
どちらを使用しても問題はありませんが、最新のガスコンロは必要とするエネルギーが大きいため、よりパワーがあり安定した電圧を供給することができる、アルカリ乾電池のほうを推奨しています。
【Q5】ガスコンロの電池を交換するまでの間、ライターなどで着火をしてもいい?
ガスコンロの電池を交換するまでの間、ライターなどで着火をすることは、本来の使い方ではないため、推奨できません。
【Q6】ガスコンロが点火しづらい場合、何度も点火を試みても問題ない?
電池がなくなりかけている状況で、点火ボタンを何度も押し続けることには、リスクがあります。
何度も点火を試みて、ガスが必要以上にコンロ付近に充満している状況で点火すると、大きな火と音が出る爆発着火の危険性があるからです。
ガスコンロが点火しない場合は、操作ボタンを押して消火の状態に戻し、換気をして周囲のガスがなくなってから再度点火するようにしましょう。
ガスコンロの電池を交換しても火がつかない場合
- ガスの元栓が閉まっていないか
- 電池の向き(+・-)が正しいか
- 電池の使用推奨期限が過ぎていないか
- チャイルドロックがかかっていないか
ガスコンロの電池を交換しても火がつかない場合、まずは上記のポイントを確認してみましょう。
バーナーキャップと立ち消え安全装置周りの汚れを清掃しよう
先述したポイントをすべて確認しても問題がなく、それでも火がつかない場合、考えられる原因は「バーナーキャップの目詰まり、もしくは立ち消え安全装置の汚れによるエラー」です。
最新のビルトインコンロには点火ミスや吹きこぼれなどでガスコンロの火がきえてしまうことを防止する立ち消え安全装置がついております。
この場合は、バーナーキャップの目詰まりや立ち消え安全装置の汚れを清掃することで、火がつくようになるかもしれません。
軽い汚れの場合、やわらかい布やスポンジに台所用中性洗剤を付けて、バーナーキャップを丸洗いします。
水で洗い流したら、乾いた布で十分水気を拭き取ってから取付けてください。
水気が残っていると、火がつかない原因になります。
頑固な汚れの場合、目詰まりや汚れをやわらかい歯ブラシやつまようじで取り除いたあと、台所用中性洗剤で丸洗いします。
水で洗い流したら、乾いた布で十分水気を拭き取ってから取付けてください。
ステンレス製のバーナーキャップのお手入れには、ステンレス専用クリーナーがおすすめです。クリーナーはラップなどに付けてお使いください。
立ち消え安全装置の頭部と側面の汚れは、固く絞った布で水拭きをします。
なお、ガスコンロのお手入れをする際は、
- ケガをしないように手袋を付ける
- ガスの元栓を閉める・点火ロックをするなど、安全を確保してから行う
- コンロに強い力や荷重をかけない
- 見えにくい場所の作業は慎重に行う
上記のポイントに注意してください。
ここまでのことを試しても、それでもまだ点火しない場合は、電池ケース内で接触不良や、その他の機能に問題が発生している可能性があります。
この場合はガス販売事業者などに相談をし、状況に応じてガスコンロの修理・交換を行うことを検討しましょう。
まとめ
以上、
- なぜ、ガスコンロには電池が使われているのか?
- ガスコンロの電池交換についてよくある質問
- ガスコンロの電池を交換しても火がつかない場合はどうする?
について解説しました。
正しく電池交換をしたり、バーナーキャップや立ち消え安全装置を清掃したりしても、火花は飛ぶが着火しない場合や、着火してもすぐに火が消えてしまう場合は、電池以外に不具合の原因があるかもしれません。
ご自身でガス機器を分解・修理することは危険があるため、まずはお近くのガス販売事業者などに相談しましょう。
また、当社東急でんき&ガス サポートでもガスコンロの修理や交換を実施しております。
ガスコンロのことでお困りでしたら、お気軽に電話またはメールフォームよりご相談ください。