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2024/01/17

【コンロ】IHとガス、どっちがよい?メリット・デメリット・事例を紹介

【コンロ】IHとガス、どっちがよい?メリット・デメリット・事例を紹介

「IHクッキングヒーターと、ガスコンロ、どっちにしようか悩んでいる」という人は多いのではないでしょうか。

結論から述べると、「こっちのほうがよい」と一概には言えず、それぞれのライフスタイルや調理方法などに合っているほうを選ぶとよいと言えます。

そのためには、IHクッキングヒーター・ガスコンロそれぞれのメリットとデメリットを理解しておくとよいでしょう。

今回のコラムでは、IHクッキングヒーターとガスコンロの違いをわかりやすく解説していきます。

ひとめでわかる「IHクッキングヒーター」と「ガスコンロ」の違い

IHクッキングヒーターガスコンロ
特徴磁力線の働きにより、鍋底自体を加熱する仕組みガスで火を起こすことで加熱する仕組み
メリット
  • 天板がフラットなので、お掃除が簡単
  • 夏場でもキッチンが暑くなりにくい
  • 火を使わないので、火災や火傷の危険性が少ない
  • 直火で直感的に調理できる
  • 煮炊きから、強火が適した炒め物などの料理、素材の部分的加熱まで、臨機応変に使える
  • グリルと2~3つのバーナーがすべて同時に強火で使える
  • 停電中でも使用できる
  • 手持ちの調理器具が使える
  • デメリット
  • IH対応の調理器具が必要
  • 停電時は使えない
  • 焦げ目を付ける料理や高温調理が不得意
  • 夏場、キッチンが暑くなりやすい
  • お掃除に手間がかかる
  • 火災や火傷に対して注意が必要
  • このようなご家庭にオススメ
  • IHクッキングヒーターを使い慣れている
  • 安全を最優先したい
  • オール電化住宅にしたい
  • キッチンの美観を重視したい
  • 慣れた直火で調理したい
  • フライパンを煽って調理をしたい
  • 使い慣れた調理機器で料理がしたい
  • IHクッキングヒーターの3つのメリット

    【コンロ】IHとガス、どっちがよい?メリット・デメリット・事例を紹介

    以下は、IHクッキングヒーターを選ぶ主なメリットです。

    1. 天板がフラットなので、お掃除が簡単
    2. 夏場でもキッチンが暑くなりにくい
    3. 火を使わないので、火災や火傷の危険性が少ない

    【1】天板がフラットなので、お掃除が簡単

    IHクッキングヒーターには五徳などの凹凸がなく、天板がフラットなので、拭き掃除がとても楽に行えます。

    また、火を使わないぶん焦げが付きにくいことや、鍋振りには向かず、食材の飛び散りが少ないことも、ことも、お掃除の面では大きなメリットになります。

    【2】夏場でもキッチンが暑くなりにくい

    IHクッキングヒーターは、電流を流すことで鍋自体が発熱する仕組みです。

    周囲に熱がほとんど逃げないので、ガスコンロと比較して、キッチンが暑くなりにくいというメリットがあります。

    エアコンの風などが届きにくいキッチンで、「夏場に汗だくで調理することは疲れる」という人は、IHクッキングヒーターなら快適に調理ができるでしょう。

    【3】火を使わないので、火災や火傷の危険性が少ない

    IHクッキングヒーターは火を使わないので、火災や火傷の危険性が少なくなります。
    火が周囲に燃え移ったり、袖口のもらい火で火傷をしたりする心配がありません。

    過去にガスコンロを使っていて、燃え移りや火傷でヒヤッとした経験がある人は、IHクッキングヒーターのほうが安心して使えるかもしれません。

    なお、IHクッキングヒーターでも、火傷の危険性がゼロというわけではありません。
    というのも、調理後の天板はとても熱くなっており、うっかりそのまま触ってしまうと、火傷の危険性があります。

    IHクッキングヒーターの3つのデメリット

    【コンロ】IHとガス、どっちがよい?メリット・デメリット・事例を紹介

    以下は、IHクッキングヒーターを選ぶ主なデメリットです。

    1. IH対応の調理器具が必要
    2. 停電時は使えない
    3. 焦げ目を付ける料理や高温調理が不得意

    【1】IH対応の調理器具が必要

    IHクッキングヒーターは、電気を流して発電する仕組みです。

    よって、従来のアルミ鍋や銅鍋、土鍋など、使えない調理器具があります。
    使用できるのは、IH対応(底面に金属コーティング)の調理器具です。

    また、調理器具の大きさも、IHのサイズに合う直径12〜26cm程度でないと、うまく扱えません。

    さらに、調理器具の形状も、底が平らである必要があります。
    つまり、中華鍋のような形状の調理器具は、IHクッキングヒーターでは使用できません。

    【2】停電時は使えない

    IHクッキングヒーターは、電力で加熱を行うため、停電中は利用できません。
    万が一のために、カセットコンロなど停電時に使えるものを準備しておくと安心です。

    【3】焦げ目を付ける料理や高温調理が不得意

    IHクッキングヒーターは、素材を均一に加熱できる反面、素材の表面だけを焼いたり・炙ったり・焦げ目を付けたりということができません。

    直火だからこそ美味しくなるような料理は、IHクッキングヒーターは不得意です。

    また、炒め物など強い火力で一気に仕上げるような高温調理も、IHクッキングヒーターだと作りにくいです。

    さらにIHクッキングヒーターは、強火で2口以上で調理しようとすると、電力消費が規定量を超えないように火力調整がかかってしまうことがあります。

    そのため、2口以上で同時に強火で調理するということが苦手というデメリットもあります。

    ガスコンロの3つのメリット

    【コンロ】IHとガス、どっちがよい?メリット・デメリット・事例を紹介

    以下は、ガスコンロを選ぶ主なメリットです。

    1. 火で調理できる
    2. 停電中でも使用できる
    3. 手持ちの調理器具が使える

    【1】火で調理できる

    ガスコンロ最大のメリットは、火で調理できることにあります。
    火の強さも、目で見て確認することができ、直感的な調理に向いています。

    また、素材の表面だけを焼いたり・炙ったり・焦げ目を付けたりという料理や、フライパンをコンロから離して煽るなどの調理ができることも、大きなメリットです。

    さらに、火力調整がかかってしまうことが多いIHクッキングヒーターと違い、ガスコンロなら、2口でも3口でも同時に強火で調理をすることが可能です。

    煮込んでいる間に焼き物や湯沸かしをするなど、順番待ちを気にせず同時進行で調理を進めることができて、調理時間の短縮に繋がります。

    【2】停電中でも使用できる

    多くのガスコンロは、乾電池で点火する仕組みです。
    よって、停電中でも使うことができます。

    災害による急な停電や長時間の計画停電でも、お湯を沸かしたりご飯を炊いたりできて、安心です。

    【3】手持ちの調理器具が使える

    ガスコンロは、鉄やステンレス、ホーロー、アルミ、土鍋など、様々な素材の鍋やフライパンが使えます。

    お気に入りの調理器具で料理を楽しめて、無理な買い替えをする必要はありません。

    ガスコンロの3つのデメリット

    【コンロ】IHとガス、どっちがよい?メリット・デメリット・事例を紹介

    以下は、ガスコンロを選ぶ主なデメリットです。

    1. キッチンが暑くなる
    2. お掃除に手間がかかる
    3. 火災や火傷に対して注意が必要

    【1】キッチンが暑くなる

    夏場にガスコンロを使うと、火の影響でキッチンが暑くなってしまいます。

    現在ガスコンロを使用している人の中には、「夏場は汗だくで調理をしている」「夏はキッチンに立つだけでも嫌」という人もいらっしゃるのではないでしょうか。

    オープンキッチンの場合は、リビングやダイニングまで室温が上がることがあります。
    その結果、エアコンの効きが悪くなって、電気代が高くなってしまう可能性があります。

    【2】お掃除に手間がかかる

    ガスコンロには五徳など構造が複雑なところがあり、綺麗に掃除するには手間がかかります。

    火が当たるために焦げ付きもできやすく、綺麗な見た目を保つにはこまめに手入れをする必要があります。

    焦げ付きを放置して、頑固な焦げ付きになってしまうと、浸け置きをしたり煮沸をしたり、ゴシゴシこする必要があったりと、かなり大変です。

    【3】火災や火傷に対して注意が必要

    最近は多くのガスコンロにSiセンサーという安全装置が付いているため、火の消し忘れなどうっかりミスによる火災は、かなり防ぐことができるようになりました。

    しかしそれでも、火を使うことには変わりないため、火が周辺の物(布巾やカーテンなど)や、衣類の袖口などに燃え移る危険性はあります。

    IHとガス、どっちを選ぶかで悩んだ時の決め手は?

    基本的に、今のコンロの使い勝手にストレスを感じていないのであれば、IH・ガス、現在お使いの方を選ぶことを推奨します。

    ガスコンロならガスコンロを、IHクッキングヒーターならIHクッキングヒーターを、使い続けることが1番無難であるということです。

    ガスからIHに変えてみたい場合も、IHからガスに変えてみたい場合もオススメなのは、まずは卓上の機器で試してみることです。

    カセットコンロや卓上IHクッキングヒーターで、変えてみたいコンロの使い勝手を確認しておくと、工事をしてから「やっぱりやめておけばよかったかな……」と後悔する可能性が低くなります。

    IHクッキングヒーターが向いているご家庭

    • オール電化にする予定のご家庭
    • キッチンの美観を重視したいご家庭
    • 安全を最優先したいご家庭 など

    ガスコンロが向いているご家庭

    • ガスコンロを使い慣れているご家庭
    • 鍋振り調理や2口以上で強火を使う調理が多いご家庭 など

    後から「IH→ガス」もしくは「ガス→IH」に交換するのもOK

    【コンロ】IHとガス、どっちがよい?メリット・デメリット・事例を紹介

    1度ガスコンロもしくはIHクッキングヒーターを選んだからといって、その種類をずっと使い続けなくてはいけないわけではありません。

    交換工事によって、「IH→ガス」もしくは「ガス→IH」に変えることができます。

    当社では実際に、以下のようなコンロの取替事例があります。

    【当社事例】IHクッキングヒーターからガスコンロに交換した事例

    神奈川県大和市のマンションで、IHクッキングヒーターからガスコンロへの交換工事を行いました。

    お客さまからの相談内容は、次の通りです。

    以前もガスコンロを使っていましたが、高齢の母の心配があり、IHクッキングヒーターに変えました。

    しかしながら、毎日の料理の炒める・焼く・グリルに、少し物足りなさを感じるようになりました。

    まだIHクッキングヒーターに不具合はないのですが、毎日の料理はやはりガスでしたいという思いから、ガスコンロに戻すことを思い切って決めました。

    お母さまは施設に入られることになり、自宅のコンロを触ることはなくなったゆえの決断です。

    マンションを購入する際、ガスコンロかIHクッキングヒーターを選べる物件があります。

    お客さまの家も同様で、IHクッキングヒーターの下にガス栓が用意されていたため、大掛かりな工事は必要なく、ガスコンロに変更することが可能でした。

    今回のIHクッキングヒーターからガスコンロへの交換工事の流れは、以下の通りです。

    • 養生。
    • IHコンロの天板を外す。
    • IHコンロのグリル部分を外す。
    • ガスコンロを設置する。
    • ガスの接続をする。

    工事にかかった時間は、約45分と大掛かりな工事にはなりませんでした。

    工事完了後、お客さまからは以下のようなお声をいただきました。

    炒め物をしたり、直火で焼き色を付けたりといった作業が、ガスコンロのほうが断然うまくいっています。

    約8年IHクッキングヒーターを使っていたので、火加減などの勘を取り戻すのに3日ほどかかりましたが、すぐに快適に使えるようになりました。

    <詳しくはこちら>
    → IHコンロからガスコンロに交換|グリルのにおいカット機能付きを提案 神奈川県大和市

    まとめ

    以上、IHクッキングヒーターとガスコンロ、どっちにするのか悩んでいる人に向けて、2つの機器の違いを述べてきました。

    冒頭でも述べたように、IHクッキングヒーターとガスコンロの間に優劣はありません。

    それぞれのご家庭の家族構成やライフスタイル、どのような調理方法をよくするのかによって、IHクッキングヒーターが向いているのか・ガスコンロが向いているのかは異なります。

    それぞれの機器の強み・弱みをよく検討して、どちらかを選ぶようにしましょう。

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